日常生活を送る中で突然「ふらっ」とくる“めまい”
女性に多い症状の1つと言われているので、悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなめまいにはいくつか種類があり、それぞれ特徴や原因が異なるので、自分がどのタイプなのか知っておくと改善に役立てることが出来るんです!
本記事では、めまいが起こる原因や改善方法をお話した上で、自分でも行える対策方法を紹介していきますので、是非最後まで目を通してみてくださいね。
めまいの種類は大きく3つある
冒頭でも述べましたが、“めまい”とひとことで言ってもいくつか種類があります。
大きく分けると「回転性めまい」「不動性めまい」「立ち眩みのようなめまい」の3つがあるのですが、これからそれぞれの特徴を簡単にお伝えします!
① 回転性めまい
天井や周囲、自分自身がぐるぐると回っているような感覚に陥るめまいです。
また、耳鳴りや耳が聞こえづらいなどの症状が起こる場合もあります。
これらの症状が起こる回転性めまいは耳の異常が原因であることが多く、場合によっては脳の異常で起こる可能性もあるようです。
② 不動性めまい
体がふわふわして姿勢が保てない、まっすぐ歩くことが出来ないという症状が起こるめまいです。
また、これらの症状と共に顔や手足の痺れ、頭痛、手足が動かしにくい、喋りにくいといった神経系の運動麻痺症状が起こる場合もあり、脳の異常や高血圧が原因として考えられます。
③ 立ち眩みのようなめまい
血の気が頭からサーっと引いて目の前が真っ暗になる感覚のめまいです。
原因としては血圧の変動に関する疾患が考えられるんだとか。
代表的なめまいの病気
続いて、めまいが起こる代表的な病気を2つ挙げて病気の特徴や何が原因で起こるのかなどを説明します!
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は耳に衝撃が加わったり、老化などが原因となって耳石器にある炭酸カルシウムの粉(耳石)が剥がれて三半規管の中に入りこむことで起こるそうです。
症状はぐるぐると目の前が回転するようなめまいで、その他耳鳴りや耳が聞こえづらいなどの症状は伴わないとされています。
特徴としては、起床時や頭を動かした際にめまいが起こるとされており、特に低い枕で寝る人や日頃運動不足の人、頭を動かさず長時間同じ姿勢でいることが多い人に起こりやすいようです。
そのため、良性発作性頭位めまい症(BPPV)と診断される多くの方は、デスクワーク従事者であるというデータもあるみたいですよ!
コロナ禍によりテレワークやデスクワークが増え、以前よりも体を動かすことが減った人は多いと思うので特に気を付けたいところですね。
メニエール病
メニエール病は内耳を満たす内リンパ液が増えて水ぶくれのような状態になることが原因となって起こります。
症状は激しい回転性めまいが起こると同時に耳が聞こえづらくなったり、耳鳴りが伴うこともあるようです。
特徴としては、数十分から数時間ほどめまいが継続すると言われており、睡眠不足やストレス、疲れが溜まっている人に起こりやすい傾向にあるとのことでした。
そのため、芸能人やスポーツ選手といった一般人以外の方でメニエール病に悩まされている方が多いと言われているんだとか!
また、メニエール病は脳梗塞などの脳の異常が原因となって起因する可能性もあるようです。
激しいめまいが起こるだけでなく、耳が聞こえづらくなったり耳鳴りが起こることもあるなんて考えただけでも辛すぎます…。
めまいの治療法・対策【病院】
では、これらのめまい症状にはどのような治療や対策を行ったら良いのでしょうか?
調べれば色んな方法が出てくるかと思いますが、確実なのはやはり病院に行くことです!
とはいえ、病院に行ってどんなことをしてもらえるの?と思われる方もいらっしゃると思うので、診察や治療法について説明しておきますね。
めまいの診察や治療(理学療法)について
先ほど説明した良性発作性頭位めまい症(BPPV)だと診断された場合、診察ではめまいが起こっている時の眼球の動きを確認するようです。
この時、眼球の動向チェックと共に耳石が三半規管のどこに入り込んでいるのかを見極めます。
耳石が三半規管に入り込んでいるうちは症状が完治することはないそうなので(めまいを頻繁に起こすことで慣れにより症状が軽くなったと思う事はあるみたいです)、耳石を発見したら元の耳石器へ戻す治療が理学療法を用いて行われるんだとか。
対して、メニエール病の場合は理学療法ではなく、生活習慣を見直すことが改善に大きく働きかけるため、睡眠の見直しや運動、水をたくさん飲むといったことを意識して生活することが重要になるそうです。
ちなみに、「なぜ水を多く飲むの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それについては医学的研究により水を飲むことで内耳に溜まったリンパ液を排出する効果が明らかになったからだそうですよ!
水の力、意外と侮れないですよね。
めまいの治療法・対策【自宅】
病院での治療法・対策についてお話ししましたが、実は病院に行く前に自分で実践出来ることもあります!
私生活で取り入れられる治療法と対策方法をいくつか紹介するので、めまいが起こる前に、あるいは現にめまいに悩んでいるという方は是非試してみてくださいね。
枕の位置
対策法の1つは「枕の位置を高くする」。
寝る時に頭の位置が少し高くなることで、三半規管に耳石が入るのを防ぐことが出来るようです。
また、枕の位置を高くする以外にも上半身に傾斜をつけるのも効果的だと言われています。
そのため、頭だけ高くするのではなく腰や背中から緩やかに傾斜を付けた方が耳石の予防として好ましいでしょう!
適切な運動・体操
めまい対策のもう1つは『適度な運動や体操を行う』。
「体操(運動)していいの?逆効果にならないの?」と心配されるかもしれませんが、良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病といっためまいの場合、対策として体を動かしていいのです!
むしろ安静に過ごすよりその方が改善予防に効果的だと言われているようですよ。
ここで、自宅で簡単に行える運動や体操を3つほど紹介いたします。
めまいに効果的な運動・体操①
まず紹介するのは良性発作性頭位めまい症(BPPV)に効果的な運動療法です!
方法としては、
①:正面を向いた状態で座り顔を左に45度回す
②:①の状態のまま倒れ2~3分程静止する
③:続いて左側に勢いよく倒れそのまま数分間静止する
となります。
(※倒れる際は顎が正面に戻らないよう注意です!)
この運動を朝晩1セットずつ行うようにしましょう。
ちなみにこの動画は右耳バージョンになっていますので、左耳に原因がある場合は左右逆で行うようにしてみてくださいね。
めまいに効果的な運動・体操②
めまいが起こる原因のほとんどが耳に関係しているというのが、これまでの話からおわかりいただけるかと思います。
そして耳の奥の内耳のバランスをとる働きを行っているのが小脳なのですが、この小脳が衰えることによってめまいが悪化する事があると言われているようです。
ということで、これから小脳を鍛え耳の働きを補う体操を紹介します!
①:片腕を目の前に伸ばし、目線を親指の爪に向けた状態で腕を左右30度に動かす。(20回程度)
②:手の親指の爪に目線を向けたまま頭を左右30度に振る。(20回程度)
③:両腕を肩の高さまで垂直に上げて目を閉じずにその場で足踏みする。(50回程度)
①②は朝夜の2回、③は1回を目安に行うと良いでしょう。
めまいに効果的な運動・体操③
運動不足やストレスはめまいを引き起こす原因になるとお話しましたが、これらの改善にはヨガがオススメです!
こちらは運動不足を解消するヨガ。
「ダウンドック」「ダウンドックスプリット」「ヴィラバドラアーサナⅠ」という3つのポーズを連続で行います。
呼吸に合わせて行うことで有酸素運動の効果も得られるので慣れてきたらフローで行うのもおすすめですよ。
まとめ
ということで、今回はめまいの種類や特徴、起こる原因を説明した上で治療法・対策法についてお話してみました。意外と簡単に実践できる対策法もあるので、めまいに悩んでない方も予防として行っておいて損はないでしょう。
また、自宅で運動をするのは続かなそうで苦手…という方はアミーダのホットヨガで体質改善してみてはいかがですか?初心者の方でも無理なく取り組むことが出来ますので、是非めまい対策の運動にご活用ください!