女性ホルモンのバランスを整えるヨガ
女性の心と体はホルモンバランスによって大きく左右されます。
つねにホルモンの変動の波にさらされ続ける女性は、女性ホルモンのはたらきを知り、上手に付き合っていくことが大切です。
ヨガは、女性ホルモンのバランスを整えるのに効果的!
本記事では、女性ホルモンの役割からホルモンバランスの乱れを整える方法まで解説しています。
いつでも元気に美しく過ごしたい、そんな女性はぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
女性ホルモンの役割
ホルモンとは、体のいろいろな機能の調節を行う物質で、実に100種類以上もあるとされています。また、それぞれ異なるはたらきを持っているというのですから、驚きですよね!
そのなかで女性ホルモンと呼ばれるものには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。これらは、ひと月の間に一定のリズムで卵巣から分泌されているのです。
エストロゲンは“女性らしさをつくるホルモン”
プロゲステロンは“妊娠を維持するホルモン”と言われていますよ。
女性らしさをつくるホルモン「エストロゲン」の役割
エストロゲンは、子宮内膜を厚くして妊娠に備える役割をもっており、生理後は一気に分泌量が増加します!
- 乳房や子宮の発達を促す、丸みのある体型をつくる
- 肌や髪に潤いやハリを与える
といったはたらきを持っていることから“女性らしさをつくる”と言われているのですね♪
さらに骨、血管、筋肉、脳、自律神経などのはたらきにも関わっていて、女性の体全体の健康を支えていますよ。
妊娠の維持に関わるホルモン「プロゲステロン」の役割
プロゲステロンには、エストロゲンによって増殖した子宮内膜をふかふかにして、受精卵が着床しやすい状態にする役割があります。また、妊娠した場合は、その状態を維持するようにはたらくホルモンです。
生理前になると
- むくみやすい
- 食欲が増す、甘いものが食べたい
- 眠くてたまらない、だるい
といった体の変化を感じませんか?
これは、体が妊娠に向けてプロゲステロンの分泌量を増やして、脂肪や水分などの栄養素を蓄えようとすることが原因と考えられていますよ。
また、プロゲステロンには体温を上昇させるはたらきもあるので、排卵後~生理中はふだんより眠気が強くなったり、日中ボーっとしやすくなるそうです。
「エストロゲン」と「プロゲステロン」のふたつの女性ホルモンが、交互に増減を繰り返して、月経のリズムをつくっています。
年齢とともに変化する女性ホルモン
多彩なはたらきで、女性の健康に重要な役割をもっている女性ホルモンですが
女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量は、たったティースプーン一杯ほど。
「そんなに少ないの!?」と、驚かれましたか?
女性ホルモンの分泌量は月経周期だけなく、ライフステージによっても変動が大きくなります。
女性ホルモンの分泌量は20歳半ば~30歳半ばごろがピークで、その後急速に減少します。
とくに更年期になるとエストロゲンの分泌が不安定になり、大きくゆらぎながら減少していくので、心身のバランスを崩しやすくなってしまうのですね。
「わけもなくイライラしてしまう」
「寝つきが悪くなった」
「やる気がおきない」
「なんとなく不調」は、女性ホルモンのゆらぎが関係しているかもしれません。
ホルモンバランスが乱れるとどうなる?
ホルモンバランスはストレスや不規則な生活、睡眠不足、無理なダイエットなど、きっかけはさまざまで些細なことでも乱れてしまいます。
ホルモンバランスが乱れると、生理痛や生理不順、月経前症候群(PMS)、不妊症、更年期症状などの不調につながります。
また、ホルモンバランスの乱れは自律神経にも影響するため、放置していると自律神経失調症といった病気につながる恐れもあるので注意が必要です!
女性ホルモンのバランスを整える方法
女性のホルモンバランスの変化は、男性と比べて目まぐるしいです。
ホルモンバランスの乱れを感じたら、はやめに原因を改善して、整えてあげましょう。
バランスの良い食事
健康の基本は、バランスの良い食事をとること!
ファストフードや加工食品、冷たい飲み物は女性ホルモンのバランスを乱す要因になるので、とり過ぎには注意しましょう。
主食や主菜、副菜、果物などが揃ったバランスのとれた食事をこころがけて、なるべく数多くの食材をとってくださいね。
良質な睡眠
毎日じゅうぶんな睡眠時間を確保しましょう。
また、睡眠時間だけでなく、質の高い睡眠をとれているかも大切です!
寝る前にスマホやパソコンの画面を見ていませんか?
ブルーライトの影響で脳が興奮状態になり、なかなか眠れなくなってしまいます…。
寝つきが悪い人は、温かい飲み物を飲んだり、ぬるめの入浴などでリラックスすることで体をお休みモードに切り替えてあげましょう。
ヨガは、自律神経の副交感神経のはたらきを活性化させるので、寝る前に行うのもおすすめです♪
適度な運動
ホルモンバランスを整えるためには、適度な運動も欠かせません!
運動は自律神経を活性化し、ホルモンバランスを整えると言われていますよ。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなどが効果的です◎
ヨガが女性ホルモンを整えるのに効果的とされる理由
深い呼吸を行いながらゆっくりと体を動かすヨガは、運動が苦手な人でも無理なくできるのでおすすめです。
自律神経に働きかける
女性ホルモンは、脳からの指令で卵巣から分泌されます。
司令塔となる脳の「視床下部」は、女性ホルモンだけでなく自律神経のはたらきをコントロールするところでもあるのですね!
指令元が同じなので、女性ホルモンと自律神経はお互いの影響を受けやすいのだと言います。
よって、どちらかのバランスが乱れると、もう一方のバランスも乱れてしまうというわけです…。
ヨガの呼吸法や全身をつかったポーズは、自律神経に働きかけてくれるので、女性ホルモンの分泌バランスも安定するとされていますよ!
背骨や骨盤のゆがみが矯正される
骨盤は、女性の健康にとってとても大切な役割を果たしています!
骨盤のゆがみは、女性ホルモンの分泌を低下させる原因にもなるので、しっかりと整えておきましょう。
ヨガの骨盤まわりを刺激する動きは骨盤まわりの血行を整え、ホルモンバランス調整に役立ちますよ。また、ヨガのポーズは自律神経と関係の深い背骨にアプローチした動きも多いです。
セロトニンを分泌する
ヨガは、人が幸せを感じたときに分泌される神経伝達物質の「セロトニン」を分泌すると言われています!別名“幸せホルモン”と呼ばれ、精神を安定される効果があるのです。
セロトニンは女性ホルモンとも関係しており、女性ホルモンの分泌量が低下すると、セロトニンも減ってしまうのだとか…。
セロトニンの分泌を促すには、朝日を浴びたり、リズム運動が効果的♪
ヨガは、意識的に深い呼吸を一定のリズムで繰り返し行いながら体を動かすため、セロトニンの分泌に効果的と考えられているのですね。
ヨガは更年期の女性にもおすすめ
女性に嬉しい効果をもたらしてくれるヨガは、女性ホルモンの大きな波にさらされる更年期の女性にもおすすめです!
40代から50代は、仕事もプライベートも変化が多く、大きなストレスを感じやすい年代でもあります。女性ホルモンのゆらぎと重なり、心や体にさまざまな不調があらわれやすくなるでしょう。
呼吸や瞑想によって意識を体の内側に向けるヨガは、更年期のメンタルの不調の改善が期待できます。また、女性特有の悩みの緩和につながるだけでなく、体を動かすことで生活習慣病や肥満の予防効果も♪
まとめ
女性の体と健康にとって大切な役割をもっている女性ホルモン。
自律神経のバランスを整える効果が期待できるヨガは、女性ホルモンにも良い影響をもたらします。
ヨガを日常に取り入れて、乱れやすいホルモンバランスを整えハッピーに過ごしましょう。
アミーダでは、多彩なプログラムをご用意しているので、ご自身のレベルや目的に応じてヨガを楽しんでいただけますよ。溶岩浴だけのご利用もできるので、ぜひ日々の疲れやストレスをリセットしに来てくださいね♪