年々、患者数が増えているという“花粉症”。
もはや、日本の国民病とも言えますね。
花粉症の時期は、スギやヒノキが飛散ピークを迎える春のイメージがあるかもしれません。
ですが、実は1年を通してさまざまな植物の花粉が飛んでいるのです!
ブタクサなどの花粉が飛散する秋に花粉症になる人もいれば、なかには1年中花粉症とういう人もいるでしょう。
「花粉症とは無関係」と思って安心している人も、要注意ですよ!
花粉症は、ある日突然、どんな人でも発症する可能性があるのです。
本記事では、花粉症のメカニズムや、花粉症の対策におすすめのヨガの効果について解説しています。早めの対策で、つらい花粉シーズンをのりこえましょう♪
花粉症について
毎年同じ時期になると
- 目がかゆい
- くしゃみや鼻水がとまらない
- 体がかゆい、蕁麻疹が出る
花粉症はスギやヒノキ、ブタクサなどの植物の花粉によっておこるアレルギー症状で、医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれます。
今、日本人のおよそ2人に1人が花粉症とまで言われているのです!
花粉症のメカニズム
本来、花粉は私たちの体にとって害のあるものではありません。
それなのに、どうして花粉症になってしまうのでしょうか?
人間の体には、体内に病原菌やウイルスなどの異物が入ってくると、細胞が抗体をつくって追い出そうとするはたらきがあります。これが“免疫”ですね!
私たちの体は、この免疫という仕組みよって守られています。
ですが、花粉のように、たいして害のない異物に大きく反応してしまうことで、鼻水やくしゃみなどの症状を引き起こしてしまう場合もあるのです…。外から入ってきた異物に対して免疫が過剰に反応し、体に不都合にはたらくことを“アレルギー反応”と呼びますよ。
生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質の人は、花粉症にもなりやすいと考えられているのです。
花粉症を悪化させる習慣
花粉症を発症する要因は遺伝的なものだけでなく、環境による影響も大きいと言われています。
花粉症(アレルギー反応)は体の免疫反応なので、生活環境や体調不良などによって免疫が下がることで、急に発症したり、症状が悪化することがあるそうですよ!
花粉症になりやすい、悪化しやすいのは、どんな人でしょうか?
不規則な生活
夜更かしが習慣化して、寝不足になっていませんか?
不規則な生活は、自律神経のバランスを乱すため、花粉症を悪化させる恐れがあります。
過労やストレスの溜め込み
ストレス社会といわれて久しい現在ですが、過度なストレスは心身に大きな影響を与えます。
花粉症の悪化要因としても知られているのです!
一見、花粉症とストレスは関係のないように思えますが、ストレスによって緊張状態が長くつづいていると、交感神経ばかりが優位にはたらき、免疫機能が正常にはたらきません。
免疫が低下することで、体が花粉に対して過剰に反応するようになることがあるのですね。
アルコールや食生活の乱れ
適量のアルコールは、日々のストレス発散やリラックス効果があるとされています。
ですが、飲み過ぎはNG!
体内でアルコールが分解されるときに作り出される「アセトアルデヒド」という物質には、アレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」という物質を増やすはたらきがあるのです…。
それにより、くしゃみや鼻づまり、目のかゆみなどの症状が悪化しやすくなるといいますよ。
また、インスタント食品やファストフードなどに偏った食生活や、暴飲暴食は腸内環境を乱します。腸内環境と免疫力は密接に関係しているので、腸内環境が悪化することで免疫力が低下し、花粉症を悪化させてしまう可能性があるのです!
ヨガが花粉症に効果的な理由
適度な運動は体力のアップだけでなく、ストレスを和らげてくれるはたらきがあります。
なかでも、花粉症対策として注目されているのが“ヨガ”です。
自律神経のバランスを整える
深い呼吸をゆっくりと行いながら筋肉の緊張をやわらげるヨガは、自律神経のバランスを整えて、心身ともにリラックスした状態へと導きます。
花粉症の代表的な症状のひとつである鼻づまりは、自律神経の副交感神経が優位になることで起こるとされています。そのため、ヨガで自律神経のバランスを整えることで、症状を和らげることができるでしょう。
免疫機能の活性化
ヨガの呼吸法とポーズは、免疫機能を活性化させる効果があると言われているのです。
ヨガのポーズは、深層にあるインナーマッスルに働きかけます。インナーマッスルを鍛えると内臓を正しい位置に保つことができるため、内臓機能が向上し血流もアップしますよ♪
体温が下がると、血管が収縮して体の隅々まで酸素や栄養が運ばれにくくなるため、免疫力も低下します。インナーマッスルを鍛えて体温を上げることで、基礎代謝を高めましょう。
ホルモンバランスを整える
女性は、月経、妊娠・出産、閉経などライフステージによって、ホルモンバランスが大きく変化します。とくに女性ホルモンの分泌量が急激に減少する更年期は、自律神経のバランスが乱れやすく、花粉症が悪化してしまう人もいらっしゃるようです。
ヨガは、女性ホルモンにもよい効果をもたらすと言われています。
ヨガにより骨盤まわりの歪みが正され、血流が改善されることでホルモンバランスも整うと考えられているのですね♪
花粉症対策におすすめのヨガのポーズ
自律神経のバランスを整えてくれるヨガですが、とくに花粉症の予防対策におすすめのポーズを3つ紹介いたします。
花粉症にお悩みの人も、今は花粉症でない人もぜひチャレンジしてみてくださいね。
魚のポーズ
魚のポーズは、大きく胸を開くことで呼吸が深まります。
呼吸器系の活性化、肩こりの解消、不眠の改善に効果があるといわれていますよ。自律神経の交感神経が優位になるポーズでもあるので、鼻づまりや鼻水にお悩みの人にもおすすめです。
<ポーズの手順>
- 仰向けになり、足を揃えて伸ばします
- 手の甲を上に向けて、お尻の下に置きます
- 肩甲骨を寄せるように両肩を内側に入れます
- 天井に向かって胸を持ち上げて、頭頂部が床に着くところでキープします
- 肘と両腕で床を押すように、体を支えます
座ったねじりのポーズ
ねじりのポーズ(半分の魚の王のポーズ)は、内臓を刺激することで血行を促進するため、免疫力を高めるのに効果的です。
<ポーズの手順>
- 両足を前に伸ばして座ります
- 右足を折り曲げて、左足はひざを立てて右足をまたぎます
(お尻が床から浮かないよう、骨盤を立てることを意識しましょう) - 右手で左足の甲をつかみ、左手はお尻を後ろにつけます
- 息を吐きながら、ゆっくりと体を右にひねります
- ポーズをキープしながら、5~7回呼吸を繰り返します
- 終わったら反対側も同じようにやりましょう
前屈のポーズ
前屈のポーズ(ピラミッドのポーズ)は、頭を下に向けるため、脳への血流が良くなり頭がスッキリとします。また、足裏の筋肉をしっかりと伸ばすことで、全身の血流を促進させて内臓機能を活性化させます。
<ポーズの手順>
- 両足を大きく開いて立ち、腰に両手を当てます
- 息を吐きながら、背筋を伸ばしたまま上体を前に倒していきます
- 両手は肩幅に開いて床につけます
- 足裏で床を踏みしめ、両手の間に頭を下ろします
(頭に体重を乗せないように注意しましょう) - ゆっくりと5回ほど呼吸を繰り返します
- ゆっくりと起き上がりましょう
まとめ
花粉症にならない、または悪化させないためには
- 外出時はマスクやサングラス・メガネをつける
- 帰宅したら、洋服についた花粉を払う
- 帰宅したら、すぐに花粉を洗い流す(うがい・洗顔・入浴)
- こまめに掃除をする
など、できるだけ花粉を体内に入れない、家の中に持ち込まないように注意することが大切です。
ですが、マスクやメガネでは花粉を100%防ぐことはできません!
外側からの対策に加えて、規則正しい生活、適度な運動、ストレスをためないように心がけるなど、体の内側からのケアを進めていくことが重要です。
正常な免疫機能を保つことで、花粉症の予防対策につながるでしょう。
基礎代謝を高めるホットヨガは、花粉症にもおすすめです。
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