気温の変化が激しい季節の変わり目は体調を崩しやすくなるので注意が必要です。
季節の変わり目には、食欲不振や胃もたれ、下痢や便秘などの胃腸症状、腹痛や頭痛・めまい、寝つきが悪くなるといった身体的な不調の他、次のような心の不調も感じやすくなります。
- 体がだるくてやる気が出ない
- 仕事や勉強などへの集中力がなくなり
- 気持ちが落ち込みやすくなる
本記事は、季節の変わり目はなぜこうした体や心不調を感じやすくなるのか、その理由や不調を解消するための方法についてお話します。
季節の変わり目に起こる不調の原因は?
春や秋といった季節の変わり目にはなぜ身体的な不調に加え、精神的な不調も起きやすくなるのでしょうか。
その原因は主に以下の5つだと言われています。
- 自律神経の乱れ
- 気圧の変化などにより起こる天気痛や気象痛
- 朝晩の寒暖差や冷暖房の使用
- 日照時間の変化による生活リズムの乱れ
- 花粉症の悪化や秋バテの影響
その中でも自律神経の乱れは、上記に挙げた天気や気象痛の原因となったり胃腸や心の不調を引き起こしたりするなど、多くの不調の原因となるものです。
季節の変わり目は自律神経が乱れやすい
普段は健康体なのに季節の変わり目になると途端に体調を崩してしまう人が多くなるのは、寒暖差の激しさにより引き起こされる気象病が原因と言われています。
そしてその気象病を引き起こす引き金となるのが、自律神経の乱れです。
自律神経とは、自分の意志とは関係なく自動的に働く神経のこと。
呼吸や循環、消化、生殖、排せつなど、私たちの生命維持に必要な機能の働きを司っています。
この自律神経には、身体を活発に動かしている時に働く「交感神経」と、逆にリラックスしているときに働く「副交感神経」があるのですが、普段はこの2つの神経がバランスよく働いているため問題なく生活できるわけです。
一方で季節の変わり目は気圧や天気が目まぐるしく変化することが影響し、交感神経と副交感神経の2つのバランスが崩れるため心や身体の不調につながってしまうのだとか。
そこで、季節の変わり目は心や体の不調を起こさないためにも自律神経を整えることが非常に重要なのです。
自律神経を整える6つのポイント
とはいえ「自律神経をどうやって整えたらいいかわからない!」という人も多いかと思います。
そこでここでは、自律神経を整える6つのポイントをお話しします。
朝日を浴びる
自律神経を整える方法としてまず実践してほしいのが、朝起きてすぐに朝日を浴びること。
朝の光を浴びると、「セロトニン」という別名「幸せホルモン」とよばれるものが分泌されます。
セロトニンは朝日を朝起きて日光を浴びることで活性化する性質を持ちます。
さらに私たちの体内時計を正常に戻してくれる働きがあるため、自律神経を整えるのに非常に大切な役割を担っています。
とはいっても、何かと忙しい現代人。
「朝はバタバタするからゆっくり朝日を浴びる時間がない」という人も多いでしょう。
でも大丈夫!朝日を浴びるとはいっても長時間浴びる必要はありません。
朝起きてすぐにカーテンを開け、数分間日の光を浴びるだけでOK。
たったそれだけで十分セロトニンが分泌されます。
朝、日の光を浴びることで目覚めも良くなりますので、ぜひ明日からでも取り入れてみてください。
睡眠の質を上げる
人の睡眠と自律神経には、実は密接な関係があるのだとか。
私達の身体は交感神経が優位にあると興奮状態に陥ります。
たとえば、眠っているときに交感神経が優位になった場合は、夢を見る、すぐ目が覚めてしまうなど眠りが浅いレム睡眠の状態になります。
逆に深い眠りであるノンレム睡眠の状態になると体がリラックスするため副交感神経優位に切り替わり、ゆっくり体を休めることができるのだとか。
レム睡眠が長いほど眠りが浅く熟睡できないなど睡眠の質が落ちてしまい、反対にノンレム睡眠の時間が長いほど体がしっかり休めている証拠になります。
現代人に多いですが、寝る直前までスマホをいじったりテレビをみたりしていると、スマホやテレビから発生するブルーライトが脳を刺激するため眠りの質が悪くなってしまいます。
眠りの質が悪くなると、夜目が覚めてしまったり、寝ても疲れが抜けず昼間眠くなってしまったりします。
質の良い睡眠で体をしっかり休めるには、寝る2時間前にはスマホやテレビを観るのを止めるようにしましょう。
また、寝る前にコーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物を飲むと寝つきが悪くなるので、水分をとるならカフェインの含まれないハーブティーやホットミルクなどにしましょう。
栄養をしっかり摂る
栄養バランスが悪い食事や、不規則な食生活は自律神経の乱れを引き起こします。
特にNGなのは、朝食を抜くこと。
朝食は1日の活力の源と言われるように、寝ている間休んでいる私たちの体は朝起きて胃に食べ物が入るのを起動の合図とし、動くようにできています。
朝食を食べないまま仕事や勉強を始めるのは、体はまだ寝たままの状態で無理やり働かされているようなもの。
当然のごとくパフォーマンスは低下します。
おにぎりやトーストなど簡単なものでいいので、朝は何かしら食べ物を口にするようにしましょう。
できるだけ寒暖差をなくす
季節の変わり目は気温が大きく変動する寒暖差から体の機能を守るために、自律神経の働きにより体温維持がおこなわれます。
たとえば外気温が高いときは体温を下げようと血流が活発化し発汗がおこなわれます。
一方、気温が低いときは逆に血流の動きを滞らせて毛穴を閉じ、体から体温が逃げないように体内のエネルギーが使われます。
そして寒暖差が大きくなればなるほど自律神経の働きによるエネルギー消費が激しくなり、いわゆる「寒暖差疲労」が引き起こされるというわけです。
また、先ほどもお話したように、寒暖差が大きくなると天気痛や気象痛も起きやすくなるので、余計に体や心の不調を感じやすくなるでしょう。
そこで寒暖差による体や心の不調をできるだけ抑えるために、家の外と内の温度差を7℃以下に保つことを意識するのが大切です。
現代ではエアコンの稼働により室内の温度が快適に保たれる一方、外と内の温度差が大きすぎるが故に寒暖差による不調が起こりやすくなっています。
そのため、できるだけ室内と外の温度差をなくす対策として寒い日の外出は重ね着したり、逆に暑い日にオフィス内でエアコンが効きすぎる場合は薄手のカーディガンやひざ掛けで対応したりするなど、うまく体温調節をおこないましょう。
湯船につかる
夜なかなか寝付けず疲れが取れないという悩みを抱えている人は、夜寝ていても交感神経が優勢であるがために体が興奮している可能性があります。
普段仕事が忙しいから、お湯を沸かしたり浴槽を洗ったりするのが面倒だからとシャワーだけで済ませていませんか?
シャワーだけではなかなか体がリラックスモードに入らず、自律神経を整えることができません。
夜なかなか寝付けない、何度も目が覚めてしまうという人は、ぜひ寝る前にゆっくり湯船につかってみてださい。
湯船につかることで体がリラックスモードに入るので、夜ぐっすり眠れるようになりますよ。
湯船の温度は大体39℃から41℃くらいの温度がおすすめです。
長風呂は逆にのぼせてしまって良くないので、浴槽につかるのは長くても15分程度にとどめましょう。
適度な運動
オフィスワークで普段体を動かす機会があまりない人は運動不足により、血流が悪くなっている可能性があります。
体の血流が悪くなると体のあちこちに支障をきたす恐れがあるので、適度な運動をおこなってみましょう。
そうはいってもあまり運動が好きではない人、仕事で疲れて運動どころではないという人もいらっしゃるかと思います。
何もジムやランニングなどの激しい運動をする必要はありません。
ヨガやストレッチなどの軽い運動で十分です。
大切なのはハードな運動ではなく、継続して続けることです。
季節の変わり目の不調をヨガの呼吸法とポーズで改善!
季節の変わり目の心や体の不調の原因となる自律神経の乱れ。
基本的に、自律神経は自分の意志でコントロールできるものではありませんが、唯一、意識的に調節できると言われているのが“呼吸”です。
ヨガでは、この“呼吸”をとても大切にしています。
自律神経と呼吸は密接に関係にしており、吸う時は交感神経、吐くときは副交感神が優位に働くのです。正しく呼吸法を使うことで、自律神経をある程度調節することができるでしょう♪
ヨガで行う深い呼吸は、副交感神経を優位にするため、自律神経が整い、心と身体をリラックスさせることができますよ。
アミーダが溶岩ホットヨガにこだわるのは、この“呼吸”を一番大切に考えているからです!
一般的なホットヨガスタジオと異なり、ヒーターを使用せずに「水蒸気」によって温めることで、湿度が高く保たれるため、呼吸がしやすく、快適な環境でヨガを行うことができます。
ヨガには自律神経のバランスを整えるのに適したヨガポーズもたくさんあるので、季節の変わり目の不調の緩和効果が期待できるでしょう。
深く呼吸をしながらポーズをとることで、ヨガの効果がより発揮され、自律神経も調整されていきますよ。
さらに、溶岩プレートの遠赤外線効果で体の内側からポカポカになり基礎代謝がアップ!!
初心者コースもあり、運動が苦手な人でも無理なくレッスンできるので、普段歩くのは自宅と会社間の通勤のみでほとんど運動しないという人にもおすすめです。
まとめ
季節の変わり目は、自律神経のバランスが乱れやすく体や心にさまざまな不調が起きやすくなります。
本日ご紹介した以下の6つのポイントを意識して、普段から自律神経の調子を整え不調が起きにくい体づくりをしておきましょう。
- 朝日を浴びる
- 睡眠の質を上げる
- 栄養をしっかり摂る
- できるだけ寒暖差をなくす
- 湯船につかる
- 適度な運動
特にヨガは体をリラックスさせる効果が期待でき、自律神経の乱れを整えるのにおすすめなのでぜひ取り入れてみてください。